癌予防はチーム戦

お疲れ様です。

食卓を科学するソウタロウです。

 

最終回は、

あなたの周りにいる大切な人たちに向けての内容です。

 

 

癌になって誰よりも不安で怖く、焦らされるのはあなたです。

しかし、その様子を見ている周りの人も同様に辛いことも事実。

親しい人ほど、当人ではないからこそ想像するしかない

無力感に苦しめられています。

イライラするのは避けられない

woman sitting near table

人は焦ると見えるものがとても狭くなってしまいます。

周りの人が優しさで言った言葉が嫌味に聞こえてしまったり、

配慮されること自体がイラつかせる原因となってしまったり、

気づかないうちにどうしてもトゲトゲしくなってしまいます。

 

これは当人の未熟さの問題ではなく、

生理的な仕方がないことなのです。

特にホルモン療法期間中は人為的に更年期障害に似た状態に

なってしまうため、情緒が不安定になってしまいます。

抗ガン剤治療中も倦怠感から本当に家事が何一つできなくなってしまいます。

 

女性なのに家事ができない役立たずとなってしまい、

思うように行かない日常に

つい最愛の人に八つ当たりをしてしまい

そんな自分を自責して

塞ぎ込んでしまう方が多くいます。

ですが、これは避けようがない副作用なのです。

 

大事なのでもう一度言います。

これはあなたの人格が未熟だからでは

決してなく、

純度100%の副作用なのです。

 

お世話になる人に予告して周りましょう

man and woman holding hands

まずは、この事実を素直に受け止めましょう。

そして、副作用でそうなってしまうことを

予め親しい人全員に宣告しましょう。

 

友人には、相談する前にまず初めに

「副作用で口調が鋭くなるかもしれない。その時はごめんね。」

と言っておけば、まずは理解してもらえます。

 

夫には、

抗癌剤治療、ホルモン治療の日程を共有し、

治療に伴って、自分の体調と情緒が上下するかを

相談しながら推測しましょう。

そして、どの日は家事を手伝ってもらうかの

スケジューリングを組み立てると、

後々、非常に役立って行きます。

 

職場にも、

治療計画をできる範囲で伝え、

いつ頃に休暇をもらうかを

必ず伝えておきましょう。

同僚にも、治療の副作用で

情緒が不安定になることを伝えておくことも

復帰後に仕事をスムーズに再開させる為にも

絶対にしておくべきことです。

 

家族で食卓を共創しましょう

「食卓」の画像検索結果

もう一つ、癌治療中に大切になるのが、

日々の食事は作るのは、あなただけではできなくなる

ということです。

 

乳癌予防の食事を作るには、どうしても毎日家で料理をしなくてはいけません。

毎日行う習慣を

連続的に投与される薬剤の負担を抱えながら一人で続けることは

どうしてもできないことです。

 

副作用で辛い日は、家族の誰かに作って貰うことになります。

そのことをまずは家族全員で共有しましょう。

毎日、どんな献立にするのかを

家族全員で共有し、当番を決めましょう。

 

ゼロから成功体験を積み上げていこう

癌治療が始まると

絶対に家事の質は下がります。

癌を患う前の家事の質を基準に考えてしまうと、

「あれができなかった」「まだこれができてない」

とダメな自分とばかり向き合わなくては行かなくなってしまいます。

こうなっては、気分は塞ぎ込み

ストレスを溜め込むことになります。

 

癌治療に置いてストレスは最大の敵です。

ストレスを貯めない為にも、

副作用で寝たきりでいることが普通であることを

前提に日常生活を進めましょう。

 

副作用を抱えながらも

「今日はこれができた」「ここまでやりきることができた」

とゼロの仕事量から積み上げていく考えを持つと、

こんなに思い副作用を抱えながらも、

頑張る私って健気でえらい!

と自分で自分を褒めてあげることができます。

 

これは手伝ってくれる家族に対しても

同じような気持ちでいることが大切です。

普段から家事の多くを担っている自分に比べて

他の人が行うと、

掃除や洗濯が行き届いていなくて不完全なところ

が多々出てきてしまいます。

それに対して、自分と同じ基準を求めるのではなく、

初めてする人基準で家事の成果を受け取ってあげましょう。

 

多少稚拙であったとしても、

ゼロから積み上げる捉え方で感謝すると

手伝った家族自身も成功体験を積み上げていくことができ、

次はもっとできるようになろうと

気持ちよく続けていくことができるようになります。

 

ピンチはチャンス

こらから家庭を築いていく矢先に、

突然の乳癌を患うことは

これからの家族全員にとって大きなピンチでしょう。

 

ですが、家事を助け合って家庭を共創していく

成功体験を家族全員で積み上げていくことは、

豊かで、幸せな家庭を築くける

非常に大切な機会でもあります。

 

お母さんが乳癌になったから、

たくさんの大切なことに気づけて、

健康な生活を送ることができるようになった。

全てを乗り越えた先に

そう振り返られる経験にきっとなっているはずです。