牛乳が乳癌を育てる

お疲れ様です。

食卓を化学するソウタロウです。

 

前回は、

動物性タンパク質が癌の危険性をあげる

という内容をお伝えしました。

 

 

毎日の食事から動物由来の食品を減らしていく

と言っても

なかなか全てを減らしていくことは難しいですよね。

 

 

それもそのはず、

忙しくて自炊に時間をかけられなくなるほど、

外食やお弁当が増えてしまいますから、

お買い物で、動物由来の食品を回避仕切ることは

非常に難しいです。

 

食事習慣を変えていくことは

ダイエットと同じで、一気に変えていくと

絶対に長続きしません。

 

そこで今回は、

その動物性タンパク質の中でも

特に乳癌の危険性を上げる食品は何か

をお伝えします。

これを知ることで、

 

最小限の努力

効果的に乳癌の危険性回避することができます。

 

逆に、この記事を知らずに、

無鉄砲に食習慣を変えようとし、

日々の食事から全ての肉を省こうとしても

 

それは、絶対に不可能です。

 

 

継続してこそ、食事療法は初めて効果を発揮します。

なので、途中でやめてしまうと

それまでの努力は水泡に帰してしまいます。

 

今回は、その途中で投げ出してしまうことのないように

するとっておきの内容です。

 

さて、では早速結論から

 乳癌を育てるのは女性ホルモンです。

なので、女性ホルモンをたくさん含んでいる食品

を回避すれば良いのです。

 

では、女性ホルモンをたくさん含んでいる食品とは何か?

それは

牛乳

です。

 

以下のグラフは、世界各国の牛乳の消費量と乳癌の発生率の関係を

示したグラフです。

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ご覧の通り、

牛乳の消費量が多いヨーロッパ諸国ほど乳癌の発生率は高くなる

明確な傾向が見て取れます。

 

本当なのか?
と思われた方も多いと思います。

そうですよね。

なぜこうなるのかを順を追って説明いたします。

 

まず、

女性ホルモンとは二次性徴を促す働きがあります。

 

二次性徴とは、女性らしい体を作っていくことです。

この女性ホルモンは、

女性特有の卵巣、そして乳房の成長を促します。

適量だと特に問題はないのですが、

過剰摂取してしまうと、

必要以上に乳房にある細胞に「増えろ!、大きくなれ!」

という信号を送ってしまうことになります。

もし、この信号が初期の癌細胞に伝わってしまうと、

癌細胞の成長を手伝ってしまうことになるのです!

 

そして、

この牛乳に含まれている女性ホルモンの量が半端ないんです!

 

なぜなのかを

牛乳を作る、乳牛の生理周期から

説明していきます。

 

下の図は、一般的な

酪農家で飼われている乳牛の一年間のサイクルを表したものです。

 

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http://zookan.lin.gr.jp/kototen/rakuno/r122_4.htm

 

細かいところまでみなくても大丈夫です。

ここで、大事なのは

牛乳妊娠中の牛から絞られている

ということなのです。

 

もともと、人間も牛も同じ哺乳類です。

哺乳類はご存知の通り、

赤ちゃんにお乳を与え、体もそのようにできています。

なので、妊娠中の母親の体は生まれた赤ちゃんにお乳を与えるための準備をします。

その際、体内に大量の女性ホルモンを生産します。

そう、なので妊娠中の母親から搾り取られたお乳には

高濃度の女性ホルモンが含まれている

のです。

下のグラフは母牛の妊娠期間によって

牛乳の女性ホルモン濃度がどのように変化しているのかを表したグラフです。

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http://kakutaclinic.life.coocan.jp/Milk-EST.htm

ご覧の通り、妊娠後半になるに連れて

牛乳に含まれる女性ホルモン濃度が急激に上昇していることが分かります。

 

さらに、恐ろしいことに

子牛が親牛になる速度は人間よりも非常に早く、

牛は人間の何倍もの速度で体が大きくなります。

故に、

牛乳に含まれる女性ホルモン濃度は人間よりも遥かに高濃度なのです。

考えれば当然です。

人間の乳房が膨らむ速度よりも、

ホルスタインの乳房が膨らむ速度の方が文字通り何倍も早いのですから。

 

そもそも、哺乳類は妊娠中に母乳を作らない体の仕組みになっているのですが、

酪農家に飼われている牛は人工授精をされることによって、

妊娠中に母乳を搾り取るという

自然の摂理に反した方法によって、

牛乳が生産されている状況にあります。

 

 

いかがでしょうか、

如何に、牛乳が乳癌にとって危険なのか

ご理解いただけたでしょうか、

牛は牛専用の母乳を

人間は人間専用の母乳を

作るように自然はできています。

 

人間の成長速度よりも何倍もの速度で成長する

牛の母乳を飲むことは、何がしかの形で体に負荷をかけていることになるのです。

 

それでは、

今すぐできる行動パートです。

また再度、改めて昨日食べた内容を振り返り、

牛乳が含まれている食品がどれほど含まれているのかを

書き上げてみてください。

 

動物由来の食品全てを減らす前に、

まずは乳製品の量を優先的に減らしていきましょう。

頑張ってください。

応援しています。

 

しかし、それでも

タバコをたくさん吸っても肺がんになる人とならない人が

いるんだから、

結局は個人の体質の問題じゃないの?
と思われる方もいらっしゃると思います。

 

その通りです。

それでも、全員が癌予防を意識した

食習慣を心がける意義が十分にある

ことを次回はご説明してまいります。

 

 

 

 

引用資料

・Ganmaa D,Wang PY,Qin LQ,Hoshi K,Sato A Is milk responsible for male reproductiove disorders?Medical Hypotheses 2001;57:510-514

・Qin LQ,Xu JY,Wang PY,Ganmaa D,Li J,Wang J,Kaneko T,Hoshi K,Shirai T,Sato A. Low-fat milk promotes the development of 7,12-dimethyl[a]benzanthracene(DMBA)-induced mammary tumors in rats. Int J Cancer 2004;1 10:491-496.

・Zhow H,Qin LQ,Tang FL,Ma DF,Wang PY,Wang Y. Effect of milk on the 7,12-dimethyl[a]-anthracene-induced mammary tumor model in rat.Food Chem Toxicol 2007;45:1868-1872

・Ganmaa D,Sato A. The possible role of female sex hormones in milk from pregnant cows in the development of breast, ovarian and corpus uteri cancers. Medical Hypothese 2005;65:1028-1037