リスク≠危険

お疲れ様です。

食卓を化学するソウタロウです。

前回は、

牛乳が乳癌の成長を助ける

という内容でした。

 

しかし、私たちは

発癌性物質

という言葉や、

癌因遺伝子

という言葉も聞いてきたはずです。

 

これらも癌の原因では無いのでしょうか?

どれを優先して避けていくべきなのでしょうか?

結局、遺伝で癌になるかならないかが決まってしまうのでは無いでしょうか?

 

答えは全て正解ではあります。

しかし、それが原因の全てではありません。

 

今や、世界中の研究医が癌について懸命に研究しており、

日々、大量の情報で溢れています。

 

その全てのどれが正しくて、どれが間違いなのかを判断することは

不可能です。

 

本質を知ってしまえば、

この情報は何のことについて言っているのかが分かり、

自分が力を入れるべきことなのかを判断することができます。

 

逆に知らなければ、

常に舞い込む情報に踊らされてしまい、

一貫した対策を行えないまま、

結局、何の努力も身につかない結果に

終わってしまいます。

 

 

そこで今回は、

日々、舞い込む癌についての膨大な情報が

私たちの体にどのような影響を与えているのかの

本質をそのままお伝えしていきます。

 

 

では早速、結論から

癌ができる危険性は以下の式から算出されます。

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いきなりこんな式を投げかけられても混乱すると思います。

順に説明してまいります。

まずは、下の水が溢れかえっているコップの写真を見ながらイメージしてもらうと

分かりやすくなります。

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ここでは、それぞれの言葉をこのように理解してください。

発癌性物質✖︎動物性タンパク質=リスク(コップに溜まる水)

細胞性免疫=コップの大きさ

 

ここで大事なのは、

リスク危険ではない

ということです。

 

私たちの日常には、不健康になるリスクで満ち溢れており、

それら全てを回避することはできません。

そこで、私たちの体はある程度のリスクを解消する仕組みが備わっているのです。

 

なので、全ての人が日々不健康になるリスクを背負っています。

ですが、だからと言って

全ての人が不健康になる危険な状態にいるわけでは無いのです。

 

不健康になる危険な状態とは、

リスクが自分の体の許容量を上回った時のことを意味します。

 

誰も、タバコを初めて吸ったその日に肺がんになる人はいません。

何年も毎日タバコを吸い、体にリスクを溜め込み、

ある日体がそのリスクを許容できなくなってしまった時、

肺がんになるのです。

 

大切なので、もう一度言います。

リスク危険違います。

日々のリスクを少なくする努力によって、

危険な状態になる日は十分に回避できるのです。

 

そして、さらに大切なのは、

癌になるリスクは

発癌性物質、単体では無いということです。

 

癌になるリスクは

発癌性物質動物性タンパク質を掛け合わせたものなのです。

 

より詳細に説明していきます。

発癌性物質=癌の卵を作る

動物性タンパク質=癌の卵を癌組織にへと成長させる

それぞれの働きを持っています。

 

つまり、

世間でよく言われている

発癌性物質

に触れるリスクをせっかく頑張って避けたとしても、

片方で日々たくさんの動物性タンパク質をたくさんとっていたら、

癌の卵は少なくなるけれども、

一度、癌の卵ができてしまうと、

毎日たっぷり与えられる動物性タンパク質を餌にして

あっという間に癌組織にへと成長してしまうんです。

 

なので、大切なのは

発癌性物質動物性タンパク質両方

減らしていくことが大切なのです。

 

では、

以上の内容から、

昨日食べた動物性タンパク質の量と

お酒や、タバコの量がそれぞれどれぐらいだったかを思い返して見てください。

その両者の量を同時にバランスよく減らしていくことが

最も効果的に癌になるリスクを減らすことに繋がります。

 

しかし、ただまだ

話きれていないことがあります。

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そう、

細胞性免疫=コップの大きさ

このコップの大きさとはなんだ?
という話です。

まだ、先ほど述べた癌のリスクを解消する仕組みについて

説明していません。

 

次回は

このリスクを解消する

コップを大きくする方法についてお話してまいります。

 

引用資料

・Youngman LD,and Campbell TC. "inhibition of aflatoxin B1-induced gamma-glutamyl transpeptidase positive(GGT+)hepatic preneoplastic foci and tumors by low protein diets:evidence that altered GGT+ foci indicate neoplastic potential."Carcinogenesis 13(1992):1607-1613.

・Dunaif GE. And Campbell TC."Dietary protein level and aflatoxin B1-induced preneoplastic hepatic lesions in the rat."J.Nutr. 117(1987):1298-1302.

・Horio F. Youngman LD, Bell RC, et al. "Thermogenesis, low-protein diets, and decreased development of AFB1-induced preneoplastic foci in rat liver."Nutr Cancer 16(1991):31-41.

・About 12% dietry protein is required to maximize growth rate, according to the National Research Council of the National Academy of Sciences.

・Subcommittee on Laboratory Animal Nutrition. Nutrient requirements of laboratory animals. Second revised edition, number 10. Washington, DC:National Academy Press, 1972.

・National Research Council. Recommended dietry allowance. Tenth edition. Washington,DC: National Academy Press, 1989.

・Schulsinger DA, Root MM, and Campbell TC. "Effect of dietary protein quality on development of aflatoxin B1-induced heatic preneoplastic lesions."J.Natil Cancer Inst.81(1989): 1241-1245.

・Youngman LD. The growth and development of aflatoxin B1-induced preneoplastic lesions, tumores, metastasis, and spontaneous tumors as they are influenced by dietry protein level, type, and intervention. ithaca, NY: Council University, Ph.D. Thesis, 1990.